Brain freeze diary

趣味の話だけ

蛍の光は命の灯火

 

久しぶりに更新。

 

年末にも徐々に近づいていて、流行語大賞の話なども出てきてはいるわけですが、今年一年をじっくりと振り返るにはまだ若干早いと感じるようなこの季節。

 

とはいえ、いかんせん「年末に悠長にブログなんてものを書いている暇はほぼ無い」と言っていい多忙さが待ち構えているので、

この時期から今年の振り返りの一つとして僕のやっているゲームの感想を綴ろうかなと思い、長年開いていなかったこのはてなブログアプリを開いたわけです。

 

まぁゲームといってもえっちげーむ、通称エロゲなわけなのですが。

 

時は遡って、2013年。

当時の僕は、敬愛してたボカロPのkemuさんが投稿活動を休止し、非常に悲しい気持ちを背負いながら生きていまして。

まぁそんなときにYouTubeにて違法アップロードされた(聴いた後に違法アップロードと気付いたのだけど)ある曲「キスのひとつで」という曲に「何故か」辿り着き、その曲がkemuさんの作曲の曲かつ、エロゲの曲と知って〜って言うのがまぁ僕のエロゲを始めたきっかけな訳ですが。(詳しくはまた気が向いたときにでも書こうかなと)

 

そんなわけで長々と他人からしたらどうでもいいきっかけの思い出を書いてしまいましたが、エロゲ作品の今年やった作品の感想を書いていこうかなと思います。

 

今日は僕の現在やってきた中で一番大好きな作品、「アマツツミ」について。

発売は2016年7月末なのですが、僕の購入・プレイした日が今年の2月頭ですのでセーフ(?)です。

それでは作品触れてない人も途中まではネタバレにならない紹介をしていこうかなと思います。

 

 

話をざっくりと紹介すると主人公「誠(まこと)」くんは高校生くらいの男の子の姿をした「神様」で、「言霊」という能力を有しています。神様は神様なのだけど全知全能とかではないわけです。

そして、その「言霊」というのは人間に対し、言葉として命令をすると、命令を受けた人間はその言霊の強制力によりその命令を本人の意思関係なく実行してしまうというめちゃくちゃな能力なわけです。

まぁ例えばですが「走れ」といえばバテバテな人でも勝手に身体が動き出して走り出しますし、作中でも使われているのですが女の子に「君は僕の妹」といえば本当にその女の子は妹として生きていくことになります。

 

そんな人生(神生?)ズルし放題の誠くんが道端に倒れて、一人の『ヒロインに顔面を踏まれる』ところから物語は始まります。

 

ギャグのような始まり方をするのですが、冷静に考えて顔面踏まれたら痛いとかそんな話じゃないです。いやまぁ女の子だからそこまでの体重はかからないだろうけどさ……

 

あらすじはこの程度にして各ヒロインのルート感想をば。

このアマツツミという作品は4人のヒロインの物語を順々にやっていく一本道構成となっています。

 

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 初手顔面踏みつけ担当、誠の言霊によって勝手に妹になった美人お母さんと一緒に経営する喫茶店の看板娘「織部こころ(CV:秋野花)」。

 

友達いない根暗系女子テンプレ枠、過去に友人を亡くした、本当に霊が見えちゃう系神社の娘「朝比奈響子(CV:夕季鈴)」

 

誠と同じ言霊の能力を持つ神様の一人、しかも誠より力は強い、美人系お姉さん「恋塚愛(CV:山田ゆな)」

 

口を開けば止まらない饒舌なこころの大親友、何故か言霊が全く効かない不思議系ゆるふわ美少女「水無月ほたる(CV:小倉結衣)」

 

この4人のヒロインをこころから順番にほたるまで話が進んでいきます。

 

 

 

※ここからネタバレかつ、プレイ済みの人のみ分かる表現による感想になります。

 

 

 

 

こころルート

 

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可愛い。

こころを語るにはまずこの台詞から言いたい、可愛い。

でも、ちょっと抜けてるお馬鹿さん加減がたまらないくせにお母さんの死には気付きつつも気付かないふりをするのは卑怯。

普段は難しいことはわかんないよ!と疑問符ばかり浮かべてる(またその姿が可愛い)女の子なのにそんな娘が

「いつまで気付かないふりをすればいいの?」という台詞を言ったとき身体の震えが止まらなかった。

こころルートは導入も兼ねてるおかげでこころルートをやってる!っていう感覚をつかむのがだいぶ後になってしまったけども派生ルートでめちゃくちゃえっちしたから許した、バス停のえっちやらバックのシーンの描き方がエロすぎる、わけがわからない。

アマツツミを作ってるpurple softwareは、ハピメアという作品がありプレイ済みなのだが(クロノクロックは未プレイ)、えっちシーンが進化とかいうレベルじゃなく衝撃を受けたのが今でも覚えている。

アマツツミ全体に言えることなのだが、こころルートだからってこころとだけえっちするわけではない。

開幕の顔面踏みから5分くらいで主人公のそこまでの経緯の回想に入り、回想するや否や、愛と普通にえっちするシーンぶっこんでくるし、(愛の陥没乳首めちゃくちゃエロすぎてぶっ倒れた)、こころルートではまだまだ謎を秘めてるほたるさんといきなりえっちする流れになるし。

とにかくえっちのぶっ込み方がテロみたいに来るし、いちいちエロいから困る。

普通、えっちげーむって4〜5回えっちしーんがあると「2番目と最後が好きだなぁ、えっちだよなぁ」とか言うのがまぁあるあるだけど(ハピメアもそうだった)、アマツツミは全シーンがヤバい。もうわけがわからない(2回目)

 

そんなこころルートでした。

 

 

響子ルート

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響子は響子自身も良かったのだが、鈴夏が良かった。結局鈴夏ってなんなんだっていう疑問を作中抱かされるのだが、最後の最後、別れのシーンでここで初登場の「世界的名曲」をバックに明かされる鈴夏の正体とその気持ちには心が打たれました。

派生ルートもとても好きで、基本的に僕はホラーゲームとかお化け屋敷の恐怖に鈍感なのだが、それには理由があり、

「実際に自分の目の前に幽霊がいて襲われているわけではないんだから怖いわけがない」というのがありまして。

つまりその裏返しとして

「実際に自分を襲うかもしれない本物の霊を見てしまったら正気を保てないかもしれない」というのが正直なところなので、響子の気持ちが痛いほど感じ、「あぁ、やっぱり実際に目にすると恐怖で埋め尽くされるんだなぁ」

と感じるものがあった。

響子のえっちシーンもヤバい、何がヤバいって声がやばい。僕の好きな真白ちゃん(ま〜まれぇどの作品「PRIMAL HEARTS2」の女の子)の声は至高でまぁ安心信頼のえっちな絵で騎乗位のシーンとか気が狂いそうだった、狂った。

響子ルートは全ルートの中で一番インパクトが薄いようになってしまった、というのは悪い表現で全ルートのクオリティが各エロゲ作品のトップメインヒロイン級の作りになっているので、相対的に見ると一番落ち着いて見れるルートになったのだけれども、そんな枠とは思えないほどに「あの曲」が使われる価値のある素敵なルートでした。

 

愛ルート

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エロい。

愛みたいな女の子は他作品だとあまりハマる僕ではないのですが、今回は違った。

そもそもの話として、この「ぱーぷるそふとうぇあ」とかいうブランドはいちいち女の子を魅力的に仕立て上げるのが上手すぎる。

二人のルートでは出来ない誠が圧倒されて八方ふさがりなんて状況下にある中でも愛の優しさと想いが、お姉さん的キャラと相まって、上手いこと依存的感情を作り出して、あぁやばい好き……甘えたい……という感情を気付かぬままに刻み込んでいた。

それでえっちなんだから非の打ち所がない、陥没乳首とかいう斜め上から殴られたようなどちゃエロ要素に、顔面騎乗位とかいう「全世界の男の夢」をあんなエロい描き方で叶えてくれて幸せ無限大。アレは本当に幸せです。

あと愛ルートの魅力の一つとしてCGがとても綺麗ですね、本物の美人はどんな状況で映える、あのイメージボードの雪の中の絵は本当に綺麗でとても好きな絵ですね(こころのイメージボードも好き)

愛の初めの誠にしか興味がない心が、少しずつじわじわと色んな人に心を許し、関わっていく姿は見ている姿は見ていてニヤニヤが止まりません。

ここで終わりでも全然に満足なほどに素敵なルートでしたがここで終わらないからこのゲームは恐ろしい。

 

 

ほたるルート

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僕が現在、全女性の中でもっとも一番愛する存在です。

水無月ほたるさん。初台詞は自分の名前を言うところから始まった女の子。

不思議な雰囲気を醸し出し、知的というより完全な不思議ちゃんだけれども何より可愛い。

好き。

彼女の魅力を挙げたらキリがないのですが、挙げれる範囲で挙げていくと、

まず各ルートにおける彼女。

全ルートにおいて彼女は主人公を助ける大事な役割を果たしてくれます。

「何故なら彼女は誠のことが好きだから」

例えその後の自分の運命が悲劇的なものであっても、大好きな人のために。

この事実を知っただけで僕の彼女への好感度は天に昇るなんて表現が生ぬるいところまでに到達しました。

生み出されたほたるの数だけ誠への好きという気持ちは誠へ与えられている。

物語序盤の不意のキスをした2週間目のほたる、日曜に抱いてと願った3週間目のほたる

彼女らの想いがほたるを知ったとき突き刺さります。好き。

 

前半は無限に可愛いほたるが出てきて発狂の嵐、可愛い、やばい、可愛い、やばい、可愛い。

 

転機は初めて彼女が目の前で消えるシーン、僕は涙が止まりませんでした。

何故、どうして。

このとき、先程から「あの曲」を代名詞とした「コトダマ紬ぐ未来」という曲が流れるのですが、この曲がとんでもなく良い。涙誘う、ドバドバ出る。辛い。

……と思うのは数刻、彼女から電話がかかってきて「え?え?え?」と困惑と混乱で埋め尽くされました。

 

そしてそんな僕の思いを無視して、世界的名ムービーをこれまた「コトダマ紬ぐ未来」をBGMに流れ始めます。

アマツツミ 挿入ムービー - YouTube

頭混乱しててぐちゃぐちゃなのに、可愛いほたるが出てきて涙がさらに止まりません、なんなのさ。

 

そして、登場OR様。

またの言い方をすれば本物の水無月ほたる。

そのとき「無垢な神様」はもっとも「人間らしい人間の悪の部分」を知る。

 

可愛らしいのはほたるの容姿なのだから当たり前なのだが、服が素敵ですね。えっちです。

初めの誠へ明かす腹の中は酷いものですが。

その酷い腹の中を晒すOR様の声の表現が衝撃的でした。ほたるの声を担当した小倉結衣さんという声優の素晴らしさを知った瞬間です。

そこから全てのネタ晴らし。

そしてサブタイトル通り、「最後の1週間」を迎えます。

なるほど「ほたる」という名前は蛍の寿命とかけてるのか上手いなという感想と共に幸せだけど苦しい1週間の幕を開ける。

 

猫のシーンのパンツが変わるのグッド、売り子やるほたるが可愛すぎ死んだいやほんとに意識が飛んだ。第3えっちシーンは本当に世界レベル。先ほども言った全えっちシーンが最高クラスと言った本作品、ほたるのえっちシーンだけずば抜けてやばい。(愛情補正もありそう)

アマツツミは今年2月にプレイした作品だけれども今でもよくこのえっちシーンは見る。やる。

 

そんなこんなあって1週間最後の日。

 

結婚式のシーンはえっちげーむやってきて一番心が動かされた日でした。

ツイッター水無月ほたると幸せになりたいbotはここから来ていますね。

 

ウエディングドレスのほたるは可愛く、えっちで、そして綺麗でした。

幸せな結婚式を迎え、幸せな結婚式えっちをし、……あのシーンがやってきます。

 

覚悟を決めた誠、気付くほたる。

 

でも一歩遅かった、結婚式による苗字の改変を事実の置き換えに使われるなんて発想がなく「あぁ……ぁあああ」と感嘆と同時に何をするか僕も彼女も全て把握したので本当にほたると同じ気持ちでした。

叫ぶほたる。あの叫びを超えるほど悲痛で苦しくてそして辛い叫びを僕は知らない。

 

タイトル回収。

天津罪。神の罪を神が罰する。

自分の犠牲と共に。

この時に一瞬、心を許してしまうほたるにあぁ、やはり彼女も「僕の知ってる水無月ほたる」なんだなと思いながらも当時の僕は苦しさでと辛さでまともな思考ができてなかったので泣きながら淡々と事の顛末を見届けます。

1週間を超えた「オリジナルとなったほたる」がウエディングドレスのまま目が覚める。

 

内心どうなったか理解しつつも頭は受け入れないままふらふらと「あの場所」に向かうほたるに僕の心は限界を超えてました。

 

ED。涙を流すほたるのCGに全てが崩れ落ちました。

勿論、曲はコトダマ紬ぐ未来。

渦巻く感情は絶望か悲痛か。

えっちげーむでここまで愛した女の子が悲劇的結末迎えることがなかったのでもう悲しいとか涙が止まらないとかそんな次元じゃないです。

でも作品としてはこの結末も正解ではあるわけで。

罪は罰さなければならないのは事実であるので結果はどうあれ正しい終わり方と僕は思っています。

 

そう思いつつもやっぱり辛い、や。そりゃ辛いでしょ、もうこのときほど心を痛めた瞬間はないよ。……なんて思っているとエンディングを終え、エピローグ。

 

ここのほたるとこころの掛け合いは本当に素敵です。ほたるの誠への想い、こころの「本当は分かってるけど気付かないふりをする」を同時に表現したとても素晴らしい会話がここでは行われます。 

 

終わったことによって死ぬほど病む構えだった僕に一つの灯火が姿を現す。

 

もう一つのルート、OR様ルート。

オリジナルのほたると関わりを増やすことにより僕がルートラストで感じた、彼女も「今までの知っている水無月ほたる」なのだと、誠が認識する物語。

 

2週間目のほたるの大事な台詞

「みんなの笑顔と幸せを守ってあげて」

これにはOR様だってきっと含まれています。

 

そして天津罪、神の罪を「人間が赦す」物語。

 

このルートでのOR様は本当に可愛いですね、本当に可愛い。同じ水無月ほたるさんなのですが、全然違う、でもやっぱり同じのような。

ハピメアの有栖と有子とはまた違う、違っているけど同じ存在。

 

えっちシーン。まさかOR様のえっちシーンがあるとは思わなかった。神、本当に好きだ。

「き、嫌い……嫌いよ……」と言う台詞によって後半で呟く「……好き」という台詞に快感が有頂天まで達します。素敵です。最高です。ありがとう。何百回でも聞けます聞いてます。

 

そんなこんなでOR様の可愛さを堪能してラストシーン。

誠への好きという想いを得たOR様はその人生に満足してしまうがそんな結末は、前ルートとほぼ同じである。

新たな道、生を願い、想う人を知り、一人の同じ者を愛する二人(一人)が向かい合い、答えを模索する。

あの向かい合うシーンもとても素敵です。

そのシーンのムービーでの表現も最高ですね。

 

僕も祈りながらこの行く末を見守りました。

そして辿り着いた結論、「想いに限りはない」という言葉は強く感銘を受けました。

 

ほたるルート、2つ目の幸せなED、「全ての」ほたるが報われるそんな作りにしてくれたのはとても嬉しいですね。

 

まだまだ言いたいことは沢山あったのですが、

あまりにほたるだけ文量が多すぎるので他キャラがそこまで魅力がないというあらぬ誤解を受けそうですが響子のときも言ったのですがそんなことはないです。ただ僕がほたる好きすぎただけなのです。

 

ほたる大好きです。

そして、この作品を作ってくれたPurple software様に感謝を。

 

 

 

 

「誠さん」

「あなたは、今、何色ですか?」